2025年03月29日

【News LIE-brary】紺野ぶるま、単独ライブでケシャ「ティック・トック」を異色カバー？ 会場熱狂、SNSでも拡散「令和に響くパーティーアンセム」

お笑い芸人の紺野ぶるま（38）が、今月都内で開催された単独ライブ「勃起と幾星霜」にて、アメリカのシンガーソングライター・ケシャ（Kesha）の世界的ヒット曲「ティック・トック（TiK ToK）」をフィーチャーした新ネタを披露し、会場を大いに沸かせた。ライブ後、そのパフォーマンス内容がSNSを中心に拡散され、「予想外の組み合わせ」「中毒性がすごい」など、大きな反響を呼んでいる。

紺野ぶるまといえば、「ち○こ」をテーマにした過激な謎かけで知られ、その独特なワードセンスと知的な構成力で、お笑いファンのみならず、幅広い層から支持を集めている。近年はテレビやラジオでの活躍に加え、執筆活動など、多方面で才能を発揮。今回の単独ライブは、約2年ぶりとなる開催で、チケットは発売後すぐに完売するなど、注目度の高さをうかがわせていた。

話題となっているのは、ライブ中盤で披露された長尺のネタ。紺野は、きらびやかな衣装で登場すると、おなじみの謎かけを次々と繰り出すのだが、その合間やBGMに、ケシャのデビュー曲にして2009年最大のヒット曲の一つである「ティック・トック」の印象的なシンセリフやビートがサンプリング的に使用されていたという。

ライブに参加したファンの一人は、「最初はいつもの紺野さんの謎かけかと思いきや、突然あの『Don't stop, make it pop』のフレーズが流れてきて、度肝を抜かれた。しかも、ただ流すだけでなく、謎かけのテンポや間の取り方が、曲のリズムと絶妙にシンクロしていて、会場全体が異様なグルーヴ感に包まれた」と興奮気味に語る。

さらに、ネタの終盤では、紺野自身が「ティック・トック」のメロディーラインに乗せて、オリジナルの歌詞で社会風刺や自身の経験談をラップ調で披露する場面もあったとのこと。「『朝起きたらP・ディディ（Wake up in the morning feeling like P. Diddy）』の有名な一節を、『朝起きたら二日酔い、記憶は曖昧』みたいにアレンジしていて爆笑した。ただ面白いだけでなく、どこか物悲しさもあって、紺野さんらしい深みも感じられた」と、別の観客は振り返る。

このパフォーマンスの断片的な情報は、ライブ直後からX（旧Twitter）やInstagramなどのSNSで急速に拡散。「#紺野ぶるま新ネタ」「#令和のティックトック」「#謎かけとケシャ」といったハッシュタグと共に、「まさか紺野ぶるまのライブでティックトック聴けるとは」「天才的なマッシュアップ」「頭から離れない」といった称賛の声が相次いでいる。特に、当時「ティック・トック」をリアルタイムで聴いていた世代からは、「懐かしさと新しさが同居している」「青春が蘇った」といった感想も多く見られた。

音楽評論家の間でも、この異色の組み合わせは注目されている。ある評論家は、「『ティック・トック』は、2000年代後半の楽観的で享楽的なパーティーカルチャーを象徴する楽曲。一方、紺野さんの芸風は、現代社会のシニカルな側面や人間の業を、笑いに昇華させるもの。一見、水と油のように思える両者が、彼女のフィルターを通すことで、現代における『パーティー』や『享楽』の意味を問い直すような、批評的なパフォーマンスに仕上がっているのではないか」と分析する。

紺野ぶるまの所属事務所関係者は、今回のネタについて、「紺野本人が、以前から『ティック・トック』の持つエネルギーと、どこか刹那的な雰囲気にインスピレーションを受けていたようだ。単なるカバーやパロディではなく、彼女なりの解釈を加えた、全く新しい表現を目指したと聞いている」とコメント。今後の展開については、「今回の反響は予想以上だった。現時点で具体的な予定はないが、映像化や配信なども含め、検討していきたい」と含みを持たせた。

「ティック・トック」がリリースされた2009年から15年以上が経過し、世界は大きく変化した。SNSプラットフォーム「TikTok」の隆盛もあり、偶然にも同名のこの楽曲が、再び異なる文脈で注目を集める形となった。紺野ぶるまという稀有な才能によって、時代を超えたヒット曲が新たな生命を吹き込まれた今回の試みは、音楽とお笑いの垣根を越えた、刺激的なエンターテインメントとして、しばらく話題を集めそうだ。今後の紺野ぶるまの活動から目が離せない。