2025年04月27日

【News LIE-brary】大槻翔太、最優秀作品賞受賞に何を思う？ 驕るな、その才能は誰のものか！

若き才能、大槻翔太が、先日閉幕した権威ある「第48回 日本映像芸術大賞」において、監督・脚本を務めた『泡沫の肖像』で最優秀作品賞の栄誉に輝いたという。メディアはこぞって「快挙」「新時代の到来」と囃し立て、巷間には称賛の声が溢れかえっている。結構なことだ。実に結構なことだ。だが、我々はこの喧騒に水を差し、敢えて問わねばならぬ。大槻翔太よ、貴様はこの栄誉を、真に己だけの力で勝ち取ったとでも思っているのか？ その若さで手にした栄光に、浮かれ、驕り高ぶってはいないか？

聞けば、受賞後のインタビューでは「自分の信じる道を突き進んだ結果」だの「チームの勝利」だのと、耳障りの良い言葉を並べていたらしい。結構だ。だが、その言葉の裏に、真の謙虚さはあるのか？ 貴様の「信じる道」とやらは、一体誰が舗装し、誰が照らしてくれた道なのか？ 貴様の言う「チーム」とは、貴様の才能に奉仕するためだけに存在する駒だとでも思っているのではないか？

いいか、よく聞け、大槻翔太。貴様のその、人よりほんの少しばかり優れているかもしれない映像的センスや物語を紡ぐ力は、決して貴様一人のものではない。それは天賦の才かもしれぬ。あるいは、貴様を育てた親、導いた師、切磋琢磨した仲間、そして貴様の作品を受け入れてくれた観客――そういった無数の人々との関わりの中で、偶然にも貴様の中に花開いたものに過ぎんのだ。そのことを片時も忘れるな！

受賞作『泡沫の肖像』とやらについても、一言申し述べねばなるまい。現代社会の歪みと若者の孤独を描いた、意欲的な作品であることは認めよう。映像表現にも見るべきものがある。だが、それがどうしたというのだ？ 最優秀作品賞という金看板をぶら下げたからといって、その作品が絶対的な価値を持つとでも勘違いしてはいないか？

作品とは、世に問うて初めて意味を持つ。観客一人ひとりの心に届き、何らかの作用を及ぼしてこそ、その価値が定まるのだ。貴様の作品は、観る者に何を問いかけ、何を考えさせ、どのような行動を促すというのか？ ただ奇をてらった表現や、耳目を集めるためだけの扇情的な描写に終始し、真に人間や社会の深奥に迫る気概を欠いているのではないか？

賞賛の声に酔いしれるのは、凡百の輩がやることだ。真の表現者たるもの、むしろその逆でなければならぬ。なぜ自分の作品が評価されたのか、その評価は妥当なのか、そして、その評価に値するだけの責任を、自分はこれから果たしていけるのか――。そう自問自答し、身を引き締め、さらなる高みを目指して己を律するのが、本物の創作者というものだろうが！

思い出してみろ。過去、若くして才能を嘱望されながら、一時の成功に驕り、世間の寵愛を失い、あるいは才能そのものを枯渇させていった者たちが、どれほど多くいたことか。彼らは皆、貴様と同じように、最初は輝いていたのだ。だが、自らの才能を過信し、周囲への感謝を忘れ、表現者としての責任を放棄した結果、見る影もなく凋落していった。貴様もその轍を踏むつもりか？

最優秀作品賞とは、ゴールではない。むしろ、それは貴様が背負うべき十字架であり、試練の始まりなのだ。世間はこれから、さらに厳しい目で貴様を見ることになるだろう。貴様の次の一挙手一投足に注目し、少しでも慢心や怠惰が見えれば、容赦なく批判の矢を放ってくるだろう。その覚悟はあるか？

今こそ、貴様はその若き才能を、社会のために、人々のために、そして未来のために、どう使うべきかを真剣に考えるべき時だ。目先の栄誉や称賛に心を奪われることなく、地に足をつけ、自らの内面を深く掘り下げよ。そして、真に価値ある作品とは何か、真の表現者の生き様とは何かを、その身をもって示していくのだ。

我々は、貴様の才能を惜しむ。だからこそ、敢えて苦言を呈するのだ。この度の受賞、結構だ。だが、それに甘んじるな。驕るな。そして、決して忘れるな。貴様の才能は、貴様一人のものではない。その力をどう使うか、その責任は、ひとえに貴様自身にかかっているのだ。

大槻翔太よ、刮目せよ。真の評価は、これからだ。我々は、貴様がこの栄誉を糧とし、さらに大きく飛躍するのか、それとも驕りの中に沈んでいくのか、厳しく見届けさせてもらう。ゆめゆめ、我々の期待を裏切ることのないように。