大滑子帝国広報部

帝国ニュースサイト「News LIE-brary」が、大滑子帝国の日常をお届けします。

◀ 前の記事次の記事 ▶

2025年03月31日

【News LIE-brary】霊基反応アリ!? 砥上観音塚に英霊集結か FGO四月馬鹿の鬨、上州に轟く!

此度の報せ、誠に奇々怪々なる事態にござる。かの人気遊戯『Fate/Grand Order』(以下、FGOと称す)にて、毎年恒例となりし四月馬鹿(エイプリルフール)の催しが、なんと上州は前橋の地に鎮座する「砥上観音塚古墳」に、尋常ならざる影響を及ぼしておるとの噂が、巷を騒がせておる。にわかには信じ難き話なれど、無視するにはあまりに多くの証言が集まっておる故、ここに仔細を報ずる次第でござる。

事の発端は、昨日未明よりFGO内にて始まったとされる、新たなる四月馬鹿企画にござる。詳細は未だ判然とせぬものの、一部の召喚士(マスター)殿によれば、ゲーム内の英霊たちが突如として、古(いにしえ)の言葉遣いを以て「聖地の守護、我らが務め!」「古墳の安寧、乱すべからず!」などと、意味深なる檄文を発し始めたとのこと。さらには、配布された概念礼装(特別な絵札)には、見慣れぬ古墳らしき風景と、埴輪に扮したサーヴァントたちの姿が描かれていたという。

これだけでも十分に奇妙な話でござるが、騒動はこれに留まらなんだ。ほぼ時を同じくして、現実世界に存在する砥上観音塚古墳周辺にて、不可解なる現象が目撃され始めたのでござる。曰く、「古墳の上空に、青白い光が明滅するを見た」「深夜、誰も居らぬはずの墳丘より、鬨の声のようなものが聞こえた」「石室の入り口付近に、見慣れぬ武具の一部らしきものが落ちていた」など、枚挙に暇がない。

砥上観音塚古墳と申せば、六世紀後半に築かれたとされる前方後円墳であり、その石室は県内でも屈指の規模を誇る、由緒正しき史跡にござる。普段は歴史を愛でる者や、近隣の住民が静かに訪れるのみの場所であったが、この数日にして、俄かに耳目を集めることとなった。地元の古老は、「わしが生まれてこの方、観音塚でこのような騒ぎは初めてじゃ。何かの前触れでなければ良いが…」と、不安げに眉を顰めておられる。

一方、FGOを嗜む召喚士殿たちの間では、この奇妙なる符合に興奮冷めやらぬ様子。「これはまさしく聖地巡礼の勅命!」「運営殿の仕掛け、見事なり! いざ、上州へ馳せ参じようぞ!」「我が推しサーヴァントも、かの地に召喚されておられるのか!?」といった声が、SNSなる現代の伝令板にて飛び交っておる。既に一部の熱心なる士(さむらい)たちは、かの地への「出陣」の準備を整えておるとの情報もござる。

かかる状況に、考古学を専門とする識者殿らは、一様に困惑の色を隠せぬご様子。「FGOという遊戯と古墳との間に、直接的な関連性を見出すのは困難である」としながらも、「しかしながら、これほど多くの人々が同時に同様の体験を語るというのは、単なる偶然として片付けるには些か不可解。集団心理、あるいは未知の自然現象の可能性も探るべきやもしれぬ」と、慎重な見解を示しておられる。また、ある歴史研究の士は、「古来より、人は理解を超えた事象を神仏や霊的存在と結びつけてきた。此度の騒動も、現代における新たな『伝説』の誕生と捉えることもできよう」と、興味深げに語られた。

地元、前橋のお上におかれては、この予期せぬ事態に、対応に追われておる模様。突如として注目を集めた砥上観音塚古墳への関心の高まりを、地域の活性化に繋げたいとの期待がある一方で、史跡の保護という重大な責務もござる。「訪れる方々には、くれぐれも史跡への敬意を払い、節度ある行動をお願い申し上げる。特に夜間の立ち入りや、墳丘への登攀は厳に慎んでいただきたい」との触れ書きが出される手筈となっておる。また、周辺警備の強化も検討されておるとのこと、訪れる者は心得ておくべきでござろう。

果たして、この一連の騒動は、FGO運営による手の込んだ四月馬鹿の「戯れ」に過ぎぬのか。それとも、我々の知らぬ何らかの力が、古の墳墓と現代の遊戯とを結びつけておるのか。あるいは、熱狂せる人々の想念が、現実に奇妙な影を落としておるだけなのか。真相は未だ、春霞の彼方にござる。

いずれにせよ、明日四月一日の日の出を待てば、FGO運営より何らかの発表があるやもしれぬ。それまで、我らは固唾を飲んで事の推移を見守る他あるまい。砥上観音塚古墳の静謐と、FGO世界の秩序が、共に守られんことを願うばかりでござる。続報入り次第、追って報ずる所存。皆々様、油断召さるな。

テーマ: fgo エイプリルフール x 砥上観音塚古墳

文体: 武士風

生成日時: 2025-03-31 16:18