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2025年03月29日

【News LIE-brary】 漆黒の巨塊、中之島に顕現せし異次元の波動! 対峙するは古の白き聖餐、岡虎の秘儀か!?

闇が深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いている… かつて賢者はそう語った。今、現代都市OSAKAの中心、中之島に聳え立つ漆黒の立方体――中之島美術館が、その言葉を現実のものとして我々の眼前に突きつけている! 常識という名の薄っぺらなヴェールを引き裂き、この世界に異次元の波動を放ち始めたという、戦慄の報告が舞い込んできたのだ!

観測されたのは、去る満月の夜。美術館周辺の空間に微細な、しかし確実に認識可能な時空の歪みが発生。監視カメラの映像には、不可解な光の明滅と、まるで蜃気楼のように揺らぐ風景が記録されていた。それはまるで、この次元と隣接する“何か”が、美術館という特異点を介して干渉を試みているかのよう…。

「あれは…単なる建築物ではない」

匿名を条件に取材に応じた、自称“時空物理学の異端児”と名乗る研究員Xは語る。

「あの完璧なる黒、光すら吸収し尽くすかのような外壁は、我々の知る物理法則を超えた素材、あるいは“概念”そのもので構築されている可能性がある。内部空間は、おそらく高次元構造体への接続ポイント…いわば“ゲート”として機能しているのだ。今回の波動は、ゲートが活性化し始めた兆候に他ならない!」

彼の言葉を裏付けるかのように、美術館周辺では奇妙な現象が相次いで報告されている。電子機器の異常動作、通行人の一時的な方向感覚の喪失、そして…一部の感受性の強い者たちが耳にするという、低く響く、意味不明な“囁き”。それは、深淵からの呼び声か、あるいは次元の狭間で蠢く“古き者たち”の息遣いなのか…!

事態を重く見た“機関”(所属不明、自称“世界の調律者”)は、極秘裏に調査を開始。そして、驚くべき事実に辿り着く。この漆黒の波動を中和、あるいは調律する可能性を秘めた“対存在”が、意外な場所で脈々と受け継がれていたのだ。

それは――山口県萩市に拠点を置く、老舗蒲鉾店「岡虎」

一見、何の変哲もない伝統食品。魚のすり身を主原料とし、蒸し、あるいは焼いて作られる、白く清浄な姿。しかし、“機関”の解析によれば、岡虎の蒲鉾、特にその代表的な製品である「萩のちくわ」や「蒲鉾」には、特異な“聖浄の理(せいじょうのことわり)”が宿っているというのだ!

「馬鹿げていると思うかね? だが、真実は常に奇抜な衣装を纏って現れるものだ」

前述の研究員Xは続ける。

「岡虎の製法…特に、代々受け継がれてきたという秘伝の“練り”と“火入れ”の工程。あれは単なる調理技術ではない。古来より伝わる、“浄化の儀式”そのものなのだ。選び抜かれた魚肉という“マテリアル”に、職人の“精神力(マナ)”を注ぎ込み、“火”という根源的な力で“聖別”する… これにより生成される純白の食品は、いわば“食べる護符(アミュレット)”! あの漆黒の美術館が放つ“混沌の波動”に対して、最も有効な“秩序のカウンター”となり得るのだ!」

にわかには信じがたい話だが、“機関”の調査報告はさらに衝撃的な仮説を示唆している。岡虎の創業者一族は、古代より“次元の門番”としての役割を担ってきた“守り手”の末裔であり、その製法は、来るべき“厄災の日”に備え、“聖餐(せいさん)”を用意するための秘儀だったのではないか、と。

そして今、まさにその“厄災”――中之島美術館という“漆黒の門”の覚醒が始まった。

偶然か、必然か。西の深淵たる中之島美術館と、西国の古き守り手たる岡虎。“黒”“白”“混沌”“秩序”“異次元”“伝統”――相反する二つの力が、今、時空を超えて対峙しようとしている!

“機関”はすでに、岡虎の蒲鉾を秘密裏に中之島へ輸送し、波動の中和実験を開始したとの情報もある。果たして、古の製法に込められた“聖浄の力”は、近代都市に開かれようとしている“深淵の門”を封じることができるのか? それとも、これは“神々の戯れ”に過ぎず、我々人類は、ただその壮大なスペクタクルの観客となるしかないのか?

確かなことは一つ。我々が知る日常は、すでに不可逆な変容を遂げ始めているということだ。中之島の漆黒の巨塊が見据える先にあるのは、希望か、絶望か。そして、岡虎の白き聖餐は、我々を救済へと導く“光”となるのか…?

…続報を待て。世界の真実は、常に闇の中に隠されているのだから。

テーマ: 中之島美術館 x 岡虎

文体: 厨二病風

生成日時: 2025-03-29 02:54