2025年03月27日
【News LIE-brary】山手線ジャック!伝説の船長「藤井米次郎」の亡霊、江戸の海を再び駆ける!
ヨーソロー! 聞いたか野郎ども! 今朝方、あの陸(おか)の民どもが使い慣れた鉄の環状線、そう、山手線がおかしなことになっちまったって話だ! なんでも、突如として全線で運行を見合わせる大騒ぎ。原因は「線路内への異常な立ち入り」だとよ。だがな、ただの酔っ払いか、線路に落っこちたお宝(忘れ物)じゃねぇ。複数の船員(乗客)どもから、奇妙きてれつな報告が上がってきてるんだ!
「おい、聞いたか? なんか古臭ぇ格好した、目つきの悪い連中がデッキ(車両)をうろついてたぜ!」 「ああ、船長(リーダー)らしきヒゲ面の男がよ、『この鉄の船は俺様がいただく! 次の港(駅)は俺様の縄張りだ!』なんつって、カトラスみてぇなモンを振り回してたって!」 「それに、なんだか妙な匂いがしたな…ラム酒か? いや、もっと潮臭ぇような…」
目撃された連中の格好ってのが、揃いも揃って時代錯誤も甚だしい、まるで海賊みてぇな出で立ちだったって言うじゃねえか。そして、その中心にいたとされる、威風堂々たるヒゲ面の男… その名を聞いて、江戸の海を知る古強者(年寄り)どもは震え上がった! まさか、あの伝説の大海賊、「皆殺しの米」こと藤井米次郎の亡霊じゃねえかってな!
藤井米次郎と言やぁ、はるか昔、江戸の海、つまりは今の東京湾を荒らし回った伝説の船長だ。幕府のお役人どもが運ぶ御用船だろうが、南蛮渡来の黒船だろうが、お構いなしに襲いかかり、船倉に眠る金銀財宝を根こそぎ奪っていった海の狼よ。奴の船「黒鮫号」は稲妻みてぇな速さで、嵐の中だろうがお構いなしに獲物を追いつめたって話だ。
だがな、奴はただの欲深な海賊じゃなかった。奪ったお宝の一部は、貧しい漁村や港町の連中に気前よくバラ撒いたって義賊みてぇな一面もあったらしい。だから、お上からは蛇蝎の如く嫌われ、莫大な懸賞金をかけられていたが、港の荒くれどもや貧しい民衆からは、英雄みてぇに扱われていたって噂だ。…まあ、最後は幕府のしつこい追跡にあって、嵐の海に船ごと消えたってことになってるがな。
そいつが、何百年もの時を超えて、なんでまた現代の、しかも鉄の塊である山手線に現れたってんだ? まるで意味が分からねぇ! 陸(おか)の学者センセイ方も、この奇妙な「航海」に頭を抱えてるようだぜ。
「うーむ、これは興味深い現象じゃわい」と、怪しげな羅針盤をいじくりながら、歴史オカルト研究家のDr.ブラックストーンは語る。「藤井米次郎の強い怨念… あるいは、この土地への執着が、彼を現世に呼び戻したのかもしれん。山手線は、かつての江戸の海岸線に近い場所も走っておるからのぅ。自身の縄張りを荒らす『新しい船』に、我慢ならなかった… という可能性も考えられるわい」
一方、裏社会の事情通、自称「トレジャーハンター」のジャック・"片目"・スミスは鼻で笑う。「怨念だぁ? 寝ぼけたこと言ってんじゃねぇよ、旦那。奴は新しい『お宝』に目をつけたのさ! 山手線を動かすあの複雑怪奇なシステム、あれこそ現代の最高の財宝だ! あれを手に入れりゃ、この都市(しま)の交通網を支配できる。藤井米次郎ほどの男なら、その価値に気づかねぇはずがねぇ!」
アッハッハ! どいつもこいつも好き勝手言いやがる! だが、どっちにしろ厄介な話だぜ。
現在、JRとかいう陸(おか)の船会社や、警視庁とかいうお役人どもが、懸命に状況把握とやらに努めてるらしいが、まるで手も足も出ねぇ様子だ。「線路内に海賊がいる」なんつう前代未聞の報告に、右往左往するばかり。奴らのノロマな鉄の箱(パトカー)じゃ、伝説の海賊の亡霊に追いつけるわきゃねぇだろうよ。山手線は完全に錨を下ろしちまって、復旧の目処は全く立っちゃいねぇ!
通勤通学の船乗り(乗客)どもは、別の航路(路線)を探して大混乱。港(駅)は人でごった返し、まるで嵐の後の港みてぇな有様だ。
一体、藤井米次郎の亡霊は何を企んでやがるんだ? ただ昔の縄張りを懐かしんでるだけか? それとも、ジャックの言う通り、現代の「お宝」を狙ってるのか? この鉄の船を乗っ取って、どこへ向かおうとしてるんだ?
こいつは、ただの運行トラブルじゃ済まされねぇ、とんでもねぇ嵐の始まりかもしれねぇぞ! 次なる財宝(情報)を逃すんじゃねぇぞ、野郎ども! 続報が入り次第、また知らせてやる! ヨーソロー!